積載車の見方がわかると楽しくなる理由と陸送の裏側を暴露します。

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あなたは自分が購入したマイカーが実際にどうやって納車されるのか知っていますか?

この記事では普段くるまの運転をするだけでは気づかない裏話をわかりやすくまとめてみました。

車を積むための専用車両ってこんな感じだった

オークション会場などでよく見かける車両はおおむねこんな感じでした。

  • 1台積み(ローダー)サイズは4トン車
  • 2台積み(通称2積み)サイズは4トン車
  • 5台積み(5積み)サイズは10トン車(増トンサイズ)
  • 6台積み(トレーラー)サイズは18mくらい
  • 7台積み(キャブ頭トレーラー)サイズは18mくらい

それぞれの車両の特徴は以下のとおりでした。

ローダーは不動車(スクラップなど)やローダウンの積載が得意です。

通常はローダーからステップアップして仕事を憶えていきます。

私はローダウンの車両が割増運賃を請求できることを知らずに、ヒヤヒヤしながら運んでいました。

車体の下を擦ってしまったり、バンパーを割ったり失敗しながら上達していきました。

ブラックな企業でなければ、そこそこ稼げていたはずでした。www

2積みもローダーの特徴をそのまま受け継いでいて、さらに1台多く積めるのが特徴です。

豆ちしきとして、関東と関西では構造が違います。

関東のローダーの方がローダウン車の積み込みのリスクが少なく初心者でも扱いやすくなっていました。

関西のローダーはユニックの機能で積載車自体をリフト(フロントを高く上げる)するためバランスが悪く、急角度の上り坂になるため技術が必要になります。

大型以上の免許と熟練度が必要な車両

5積み(大型)は2階建ての構造になっていて、上に3台、下に2台の合計5台の自動車を一度に運べます。

高さ制限に引っかかり易く、積込みに一番神経を使う車両でした。

元々、多種多様(RV・箱バン・VIPなど)な車種を組み合わせにくい設計になっているので、乗りこなすのに技術を問われる感じでした。

ポイントは、キャブ(運転席の上)に車高の高い車を持っていくことです。

上の段は、全長の短いコンパクトカーが1台混ざらないと3台並べられません。

ローダウンや車高が高めで全長の長い1BOXが苦手な車といえます。

5積みでの失敗は日常茶飯事で、上達の幅は凄まじいものがありました。

トレーラーは車高を低く抑えやすい設計になっている

稼いでいる人ほど、トレーラーに乗っていました。

何と言っても、全長約18mの長さに圧倒される人がほとんどだと思います。

荷台の色んな場所に、昇降用のスイッチが設置されていて自然に憶えてしまいます。

トレーラーは何と言っても1BOXを上下に重ねても車高を低く抑えられるので、取り回しの効く広い場所には一番作業効率の高い車両と言えます。

下段の車高自体が低く、5積み(大型)と違ってローダウンを積むのも楽になっています。

車両の長さは、前進での右左折に経験が必要ですが、バックはアバウトなハンドル操作でも曲がり過ぎず、大胆に曲げているドライバーが目立ちました。

前進時のカプラー(牽引車両と被牽引車両のジョイント)部分より積載した車両のボディがはみ出すので、鋭角に右折する時にぶつかる事があり注意が必要です。

(トレーラーの肩が出っ張る感じ)

見る機会はほとんどありませんが、上段と下段の間に車を1台余分に挟むことができるので、目撃した人はラッキーです。

高さや全長などの取締がキツく、大手運送会社以外の下請けレベルだと、免許の点数が足りなくなる人もいます。

私の場合は特大車両の罰金は凄く高いので、意図的に乗務を拒否していました。

お腹がすいたり、トイレ休憩などもデカすぎる図体のせいで気楽に店に立ち寄ることも出来ませんでした・・・

長距離などの運行もあり、採算が合わない場合もあるので、今では辞めて良かったと思っています。

車は納品する側だと全く違う側面がある

車を輸送中に落下させないために、車体の下まわりには捕縛用の金具などがある事を知りビックリしました。

中古車などは、ワイヤーで締めて固定します。

新車は傷がNGのため、非金属の特殊素材で固定します。

バッテリーあがりのジャンプ作業や、ガス欠車への給油なども憶えるのでトラブルの対処に慣れる利点もありました。

自走の仕事も楽しいですが、積載車もある程度の短い期間であれば技術の習得になるので楽しいかもしれません。

意識して道路を観察してみると、たくさんの積載車が走っていることに気づかもしれません。

車体の下の締め具など、じっくりと観察してみるのも楽しいのでやってみて下さい。

(あくまでも個人の感想です)

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