
いつもどおり仕事を終え真っ直ぐ自宅に帰り、趣味のネットサーフィンをするはずだった・・・
目立つ発言や行動を嫌い、争いを避けて静かに生きてきた、あなたを突然襲う交通事故の加害者!
プロの保険屋さんに小学生扱いされて、敗戦確実になるのを阻止する方法とは?
民事訴訟の損害賠償請求は被害者に立証責任がある
あなた(被害者)はこれまでの静かな暮らしを守るためにも、今すぐ大事な心構えをインプットする必要があります。
そもそも加害者(保険屋さん)に請求額を決めてもらうのが間違い!
悔しいし腹が立つかもしれませんが、解らないことを加害者(保険屋さん)に質問している時点であなたの負けは確定します。
本来は保険屋さん(示談代行サービス)でなく、あなたと加害者の争いです。
交通事故でなく、詐欺や強盗と考えると加害者への憤りが湧いてきませんか?
交通事故も例外ではなく専門家を雇ってでも加害者の不法行為をあなた(被害者)が立証しなければなりません!
ここまで真剣に記事を読んでくれた、あなたならもう気がついたはずです。
あなたは専門家を雇うか、専門の知識をインプットしていきましょう。
加害者は不法行為によって損害賠償の責任を負う
不法行為に基づいて損害賠償を請求する場合、相手に帰責事由や故意・過失があることは、「請求する側」が証明しなければいけません。
ベリーベスト法律事務所より引用
自賠責保険は被害者救済の目的で、立証責任は加害者にあります。
民事訴訟では、加害者は損害賠償の責任を負いますが立証の義務は被害者にあります。
交通事故の損害額を割り出すには、最低でも自賠責保険の知識をあなたが身につける必要があります。
交通事故証明書に記載されている、加害者加入の自賠責保険に電話して損害賠償請求に必要な書類一式を送ってもらいましょう。
初めて見る損害賠償請求の項目や書類の書き方、証拠となる添付書類などが解説されています。
自賠責の書類を見れば、加害者に余計な情報を与えて不利になるのを避けられます。
自賠責基準は最低限であり社会通念上妥当とは言えない金額
あなた自身が損害額を計算して、加害者に支払わせるという心構えを前提に示談までの進め方を考えましょう。
根本的に自賠責保険で全ての賠償をまかなえるなら、任意保険(損害保険会社)は存在しないはずです。
自賠責保険は人身補償のみで、対物(自動車など)は1円も補償していません。
人身補償(対人)も上限が不十分なため、もう一段階の上積みが必要なことから、任意保険が存在するのです。
理論的には自賠責保険の上限に収めようと任意保険会社が必死になって、払うべき金額を節約している不払いが無くならないのです。(監督官庁にクレームを!)
交通事故の判例を基に出版されている「民事交通事故訴訟、損害賠償額算定基準」という通称「赤い本」と呼ばれる書籍を紹介します。

編集・発行 | 所在地 | 購入価格 | 購入方法 |
財団法人 日弁連交通事故相談 センター東京支部 | 東京都千代田区霞が関1-1-3 弁護士会館3F TEL03-3581-1782 | 上下巻セット 3200円税込 送料別途 | 弁護士会館3F窓口 またはFAXのみ 一般販売はしていない |
上記リンクから日弁連の活動内容や書籍の購入の仕方まで網羅しています。
有料の商材ではほとんど語られていませんが、加害者が「損害保険会社」でなく「自動車共済」であれば、日弁連交通事故相談センターに示談のあっ旋を頼みましょう。
(認可を受けている自動車共済すべてに拘束力があるからです)
交通事故紛争処理センターは全損害保険会社と一部の自動車共済にしか拘束力がありませんし、完全予約制でやたらと待たされます。
入通院慰謝料の金額はこんな感じで早見表みたいにわかりやすく書かれています。

裁判所基準では実通院日数(自賠責)ではなく、治療期間で金額を出しています。
過失相殺の基本的な考え方や判例なども載っています。
具体的には、巷でよく聞く「衝突の瞬間に、あなたの車も完全に停止していなかったので1割の過失があります」は大ウソだとわかります。(予見できなかったかどうか)
この本で疑問の生じた箇所をつまんで読むだけでも、保険屋さんに騙されていることを自覚できます。
交通事故の被害者がインプットするべき心構え、まとめ
交通事故は裁判(訴訟)になって当然のものであり、加害者との争いです。
わからないことを、加害者の代行(保険屋さん)に聞いた時点で負けが確定します。
自賠責保険に聞くか、専門書籍で解決するか、専門家に頼みましょう。
損害賠償請求は被害者(あなた)に立証の責任がある事を自覚し行動しましょう。
まずは、自賠責保険の請求書類一式を熟読するところから始めてみてください。
コメント